ドコモ「home 5G」とは、NTTドコモが提供しているホームルーター専用プランです。
ドコモのモバイルネットワーク回線を利用し、本体にシムカードを挿すだけでWi－Fi環境を作ることができます。
仕事での転勤が多い人、よく引っ越しをする人にとっては、光回線工事が不要なことが大きなメリットになります。
ドコモの携帯電話が使える場所であれば、どこでも利用可能なhome 5Gの特徴を紹介します。
home 5Gはこんな人におすすめ
・転勤が多く、よく引っ越しをする人
・光回線の提供エリア外に住んでいる人
・通信速度の速いホームルーターを探している人
・家の外でほとんど通信をしない人（格安プランと併用がおすすめ）
オプション不要で現金キャッシュバック
Wi－Fi環境を作る方法
自宅にWi－Fi環境を作る方法は下記のとおりです。
- ホームルーター（home 5G、ソフトバンクエアー等）
- モバイルルーター（WiMAX、楽天WiFi Pocket等）
- 光回線（ドコモ光、Neuro光等）
- スマホデザリング機能
ホームルーター
据え置き型で通信が安定
据え置き型で安定した通信環境を作ることができます。
家庭用電源を利用するのでバッテリー切れの心配がありません。
接続機器可能機器数が多く、家電やスマホ複数台、パソコンとプリンター等同時につなげることが可能です。
ホームルーターの仕組み
ホームルーターは携帯電話の基地局から受け取った電波をWi－Fiの電波に変換するものです。
携帯電話の電波はパソコンで受信できません。
ホームルーターはその電波を受信できる形に変換してくれる機能を持っています。
スマホでデザリング機能を使ったことがある人は想像しやすいかもしれません。
home 5Gはその機能を通信量無制限で使うことができます。
モバイルルーター
持ち運び可能だがエリアが限られる
ホームルーターと同じく携帯電波基地局から発信される電波を受信します。
最大の長所は、バッテリー搭載で持ち運ぶことができること。
各社さまざまなキャッシュバックプランを展開していることも魅力的。
市街地には高速通信できる電波があるが、郊外では範囲外になることが多く、利用環境に大きく左右される面を持ちます。
光回線
通信が安定しているが開通工事が必要
上り下りとも通信速度が速く一番安定しており、携帯電波で時々ある通信障害に影響されることなく、利用し続けられるのがメリット。
光ケーブルを家の中に引き込み、インターネット環境を作るもので、光コンセントを部屋内に設置する工事が必要となります。
光コンセントがあっても会社によっては工事が必要になります。例えば、楽天光やNeuro光はNTTの光コンセントを利用できません。
NTT系（フレッツ光等）の光回線を契約すれば工事無しで利用できます。
引っ越し先に光コンセントがついていなければ、有料の工事がその都度必要になり、費用はNTT系で17,000円程、楽天光では2万円程必要になります。
また、工事を依頼してから施工までに1ヶ月、引っ越しシーズンともなると2～3ヶ月待たされたなんて話もちらほら。
契約する会社によっては設置だけでなく撤去にもお金がかかる場合があるため、契約時にしっかりと確認する必要があります。
デザリング
スマホのバッテリーの負担が大きい
ahamo等無料でデザリング機能を利用できるプランがあり、
利用頻度によってはスマホのデザリング機能で十分という人もいます。
しかし、デザリング機能では、
「契約しているギガ数（通信容量）が少ない」
「長時間利用するとバッテリーが消耗する」
「接続できる機器数が少ない」といったデメリットがあります。
契約プランでギガを追加購入するのは金額が割高。
スマホ本体の値段が高いので、バッテリーに負担がかかる長時間デザリングはおすすめしません。
そして、パソコンや常時接続が必要とされるIoT家電で利用するには、デザリング機能は不向きです。
おすすめホームルーター home 5Gの特徴
工事不要でWi－Fi環境を手に入れられることが一番の強みです。
home 5Gのメリット
・工事不要でWi－Fi環境が手に入る
⇒光回線では必要とされる工事する必要が無く、すぐに利用可能
・他社ホームルーターと比較して評判が良い
⇒他社のホームルーターは本回線を利用していなかったり、提供エリアが狭いものがある
・コンセントに挿すだけで利用可能
⇒面倒な設定は必要なく、料金はワンプランでオプションに悩むことなし
・月々サポートで本体代金が実質無料
⇒プランを3年間継続すれば本体代金分の割引が受けられる
・解約金が発生しない
⇒〇年縛りがないので、不要になったタイミングで解約できる
（※本体代金残額の支払いは必要）
プラン概要
| プラン料金 | 4,950円（税込） |
| 本体代金 | 実質無料（月々サポートを3年継続） |
| 事務手数料 | 3,300円（税込み） |
| 契約期間 | なし |
| 解約金 | なし |
| 通信 | 4G/5G 5Gは提供エリア内のみ |
| 通信速度（下り） | 最大受信速度4.2Gbps/有線1Gbps ベストエフォート型（↓に実測値を掲載しています） |
| データ量 | 無制限 |
| 同時接続 | 65台（Wi－Fi64台／有線1台） |
| 本体付属品 | ACアダプタ、LANケーブル1ｍ（試供品） |
| スマホセット割 | home 5Gセット割 ドコモギガプランとセットで550円～1,100円割引 |
| 注意点 | ネットワーク混雑状況により通信が遅くなる場合があります 直近3日間でデータ利用料が特に多い場合は、通信が中断されることがあります 通信速度はベストエフォート形式で、通信環境により変化します |
オプション不要で現金キャッシュバック
実際の料金
契約中のhome 5Gの利用料金です。
基本使用料金にユニバーサルサービス料がかかります。
月々サポート割で契約プラン料金が1,100円割引となり3,852円。
端末代金分割支払金1,100円と合計して4,952円となります。
- ユニバーサルサービス料
- 電話線などのインフラを維持するための負担金です。
これがあることで、山奥に住んでいる人も市街地に住んでいる人と同じように、様々なサービスを利用できます。
契約のタイミングはいつでも大丈夫
月中に契約しても日割りの料金になります。
契約するタイミングで損をすることはありませんので、ご安心ください。
実際に測定した通信速度
口コミには速い遅いどちらの意見も
通信速度が速い、遅いどちらの口コミも見られます。
通信のどの部分をとって速い、遅いなのかを確認するために実際の通信速度をサイトで計測してみました。
測定するサイトによって全く違う数値が出ることがありますので、あくまでも目安としてご覧ください。
ダウンロードの平均は約107Mbps。アップロードの平均は約8.0Mbpsとなりました。
100MbpsあればYouTubeの4K動画を遅延なく見ることが可能です。
通信環境や時間帯により、数値は大きく変化する場合があります。マンションの高層階などではそもそも電波を受け取ることができないといったこともあります。
ダウンロードに関して言うと、通常利用には全く不自由のない数値となりました。
それに対し、アップロードは約8Mbpsという結果に。
動画配信者やweb会議をする場合は少し不安が残る数値となりました。
ダウンロードとアップロードの数値の差が大きい理由
ドコモhome 5Gはドコモの携帯電話用電波で通信をします。携帯電話の利用では多くの場合YouTubeで動画を再生する、電子書籍を読むなどダウンロードがメインであり、アップロードの需要はほとんどありません。
携帯各社はアップロードの数値を抑え、ダウンロードの数値をあげることにより、多くのユーザーの満足度を上げる方針を取っています。
ドコモhome 5Gはアップロードの数値が抑えられている電波を利用しているため、ライブ配信やクラウドに大量のデータを保存するような作業には光回線と比べると時間がかかってしまいます。
私がリモートワークで利用している限りでは不自由なく通信ができています。
画質の設定を少し下げる等、少しの工夫はしていますが、web会議での利用で困ったなんてことはありません。
オンラインのFPSや格闘ゲームユーザーにはおすすめできません
上の画像の通信速度で注目してほしいのはPING値（遅延値）です。
home 5Gでの計測数値60~90msは普通～やや遅めになります。ツイッター等SNSや口コミの中にはこの数値で遅いと判断している人が多いです。
SNSの利用やYouTube等での動画視聴においては問題ない値です。
- PING値（遅延値）
- パケットの送受信にかかるタイムラグの値であり、数値が小さいほどタイムラグが小さくなります。
0～30msが速いとされ、反応速度を必要とするオンラインゲーム、ＦＰＳや格闘ゲームでは20ms以下が推奨されています。
オンラインゲーム「fall guys」をプレイしていますが、ラグを感じることはありません。
反応速度を必要とするオンラインゲーム以外では十分楽しむことができます。
FPSや格闘ゲームのヘビーユーザーは光回線一択
オンラインゲームには安定して速い通信回線が必要です。
遅延値が大きいと一瞬の判断が命取りになるようなゲームにおいては、快適なゲーム環境を作り出すことは難しい。
工事をしてでも光回線を契約するようにしましょう。
オプション契約不要 最短一か月でキャッシュバックが貰える
契約しているドコモ光の遅延値の一例です。
ドコモhome 5Gでは60～70ｍｓであったのに対し、25ｍｓ前後で推移しています。
Wi－Fiではなく有線で繋ぐとより高速になります。
ここまで速度が出せれば、あとは腕を磨くだけです。
アップロードの数値も大きいのが光回線の特徴で、動画配信者やweb会議においても快適な通信環境となります。
まとめ
ドコモhome 5Gのおすすめできるポイントは、
- 工事不要、コンセントに挿すだけですぐに使えるインターネット
- プロバイダーを選ぶ必要がないワンプラン、月々4,950円で解約金が不要
- 4K動画も遅延なく視聴可能、ドコモの本回線を使った高速通信
- オンラインでの手続きが苦手な人も安心、ドコモショップでも契約可能
オプション不要で現金キャッシュバック
転勤が多い人や賃貸で光回線工事ができない人等、高速通信が必要となったらドコモのhome 5Gがおすすめです。
地方や田舎への転勤が多い方は、賃貸の選択肢が少ないことがほとんどです。
地方ではモバイルWi－Fiや光回線の提供範囲外であることが多く、仮に工事費用をかけて光回線をしいても数年おきの転勤で更に費用がかかってしまう。なんてことも。
ドコモの携帯用電波の人口カバー率は99％（4G）であり、home 5Gサービスが利用不可能な場所はほとんどありません。
5G電波はまだ一部でしか利用できませんが、4G通信でもSNSや動画視聴等、日常使いにおいて不便を感じることのない通信速度がでます。
月々4,950円で高速通信が使い放題の環境、ぜひご検討ください。